ステップメール解説
アスメルに頂くお問い合わせの中で、特に多いのが…
「ステップメールとは何か?」
「メルマガ(メールマガジン)とは、どう違うのか?」
というご質問です。
まずはじめに「ステップメール」ですが、こちらを一言で説明するならば…
「あらかじめ設定しておいたメールを、自動的かつ、段階的に送信するシステム」です。
たとえば、「資料請求」の登録をしたとしましょう。
すると、以下のように…
あらかじめ設定しておいたメールが自動配信されていきます。
つまり、あなたがパソコンの前に張り付いていなくても、メールが自動的にお客のフォローをしてくれるのです。
例えば、多くの人がインターネットで何らかの買い物をされたことがあると思います。
その場合、注文完了と同時に「お礼メール」が届くことが一般的です。
そして、「1日後→発送完了のメール」「3日後→商品到着の確認メール」「4日後→使い方の解説」「5日後→良くある質問(Q&A)のご紹介」などなど…
実にタイミング良く購入者をフォローするメールが届きますよね。
このフォローを自動化できるのが、ステップメールです。
また、ステップメールの活用シーンは前述のような商品購入者に対するフォローだけでなく「見込み客の育成」にも役立ちます。
例えば、自社サイトから資料請求を行なったユーザーに対して「ダウンロード直後→資料請求のお礼」「1日後→特典資料のプレゼント」「2日目以降→有益なコンテンツの提供」というステップを経て、最終的に自社商品のPRに繋げることも可能です。
このように、様々なシーンにおける顧客対応を自動化できるのがステップメールの強みです。
ステップメールとメルマガ(メールマガジン)の違いは?
今これを読んでいる方の中には、「ステップメールとメールマガジンは何が違うの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
実際、初めての方からアスメルにお問い合わせを頂く際、かなりの頻度で同様のご質問をいただきます。
メルマガを一言で表現するならば「読者に対して最新の情報を配信するシステム」になります。
例えばイベントの告知や、キャンペーンのご案内、旬な話題の提供などは、ステップメールよりもメールマガジンの方が適していると言えるでしょう。
ステップメールは、あらかじめ作っておいたシナリオ通りにメールが順に送られます。
言い換えると、タイムリーな最新情報を届けるならば「メールマガジン」一定期間読者を継続フォローしていくのであれば「ステップメール」が適しているということになります。
どちらにも一長一短ありますので、目的に合わせて使い分けていきましょう。
※アスメルでは、ステップメールとメールマガジン、どちらの配信にも対応しています。
ステップメールの短所と長所
ステップメールは顧客対応の自動化という面において優れたパフォーマンスを発揮しますが、必ずしも万能なツールというわけではありません。残念ながら短所もあります。
1点目は、予め配信内容をセットしておくという仕組み上、「時事ネタ」や「季節ネタ」とは相性が悪いという点です。
例えば、この原稿を書いているのは2020年4月4日なのですが、今日登録してくれた読者に対しては「梅雨の時期なので洗濯物が乾かなくて大変です」というメッセージに違和感を持つ人は少ないでしょう。
しかし、6ヶ月後の9月4日に同様のメッセージが届いたらいかがでしょうか?
「この人は、一体いつの話をしているんだろう?」
と、不信感を与えかねません。
そのため、「時事ネタ」や「季節ネタ」はステップメールには書かないというのが鉄則になります。
2点目として、ステップメールは「今すぐ客」との相性があまり良くないということが言えます。
見込み客は購買意欲のレベルに応じて「まだまだ客」「そのうち客」「お悩み客」「今すぐ客」の4つに分類可能です。
(出典:https://bazubu.com/23timesres-5873.html)
そして、それぞれの段階に応じて、届けるべきメッセージは当然変わってきます。
「まだまだ客」にとっての、親切・丁寧な情報発信は、「今すぐ客」にとって「冗長」と受け止められる可能性があるのです。
結果、「ここには必要な情報がない」と判断されて、受注を逃してしまうかもしれません。
そのため、読者属性に合わせた細かいステップメールシナリオを用意したり、ブログなどを併用することで、様々な段階の見込み客に対応できるよう、あらかじめ備えておく必要があるのです。
ステップメールを導入される際は、各ツールの特性をおさえておきましょう。
ステップメール導入のメリット
次に「ステップメール導入のメリット」についてお伝えします。
ステップメール導入のメリットは、大きく分けて以下の3つです。
「時間の創出」
「顧客満足の向上」
「売上アップ」
順番に解説致します。
ステップメール導入のメリット【1】 時間の創出
なぜステップメールの導入が、時間の創出につながるのでしょうか?
ここでは、商品購入者に対するフォローの流れを例に考えてみましょう。
例えば、あなたが商品購入者に対して「決済確認後→注文完了のお礼」「1日後→商品発送完了のメール」「3日後→商品到着の確認メール」「4日後→使い方の解説」「5日後→良くある質問(Q&A)のご紹介」という形でフォローメールを送信するとします。
その際、ステップメールを導入している企業と、そうでない場合とで、どのような違いが発生するでしょうか?
まず、ステップメールを導入している企業についてですが、5日間分のフォローメールが必要となります。ただし一度作ってしまえば、他に必要な作業と言えば「読者登録」のみです。
あとは、システムが自動的にメールを送信してくれるので、手間は一切かかりません。
一方、ステップメールを導入していない企業の場合は、どのような作業が発生するでしょうか?
5日間分のフォローメールを用意するところまでは前者と変わりません。
ただ、実際の送信は手作業となりますので、都度読者情報と、送信するメールの内容を確認しながらメールを届ける必要があります。
手作業での確認となるため、当然ミスやクレームに繋がるリスクもあります。
例えば…
「Aさんには4通目…いや、3通目をまだ送っていなかったな」
「しまった!Bさんに2通目を送り忘れていた…」
という事態もあり得るのです。
ステップメールを導入すれば、いちいち個々の配信状況を確認する必要はありません。
また、「時間の創出」という点について、もう1つ別の観点からお伝えすると、ステップメールの導入によって、お問い合わせの減少に繋がるという効果も期待できます。
なぜかというと、事前にお客様から問い合わせがありそうな内容について、「使い方の解説」「良くある質問(Q&A)のご紹介」という形で共有しておくことができるからです。
このような情報提供は、お客様にとっても価値がありますし、時間の創出にも繋がるため一石二鳥と言えるでしょう。
ステップメール導入のメリット【2】 顧客満足の向上
なぜステップメールの導入が、顧客満足の向上につながるのでしょうか?
例えば、「商品購入後、お客様を放ったらかしにする会社」と「購入後も、購入前と変わらず親切・丁寧にフォローしてくれる会社」のどちらに好感を持つでしょうか?
やはり、一般的には後者の企業と取引を継続したいと思うのが人情でしょう。
「売るまでは熱心だったのに、その後さっぱり連絡がない」
このような経験をしたら、「今度は違う会社(人)から買ってみよう」と考えても、何ら不思議ではありません。
とはいえ、1つ1つのメールを手作業で送り、個別にお客様をフォローするのは、やはり大変でしょう。そこで「ステップメール」の出番です。
ステップメールを導入すれば、顧客対応の手間を軽減しつつ、同時に顧客満足度を高めることも可能になるのです。
ステップメール導入のメリット【3】 売上アップ
なぜステップメールの導入が、売上アップにつながるのでしょうか?
主な理由は2つあります。
まず1点目に、配信するステップメール自体にセールスを組み込めば、それだけで売上アップにつながる可能性が高まります。
また、前述の通りステップメールの導入によって自由に使える時間が増えますので、空いた時間を使って例えば、「営業活動」や「提携パートナーの開拓」などに充てることも可能になります。
すでに述べた通り、「自動化できる」というのは、ステップメールの大きなメリットになります。
人手不足に陥りがちな個人事業主や、中小企業においては必須のシステムと言っても過言ではありません。
ステップメールの効果的な書き方
では、ステップメールにはどのような文章を書いたらいいのでしょうか?
効果的な書き方の1つは「問題提起」から「解決方法」を提示するパターンです。
例えば、ダイエット食品を販売しているとします。その場合、「今までのダイエット方法の問題点」や「なぜ今までダイエットがうまくいかなかったのか」などの問題提起をステップメールの序盤で提示します。
その後、「こうすれば解決します」といった解決方法をステップメール後半で提示するのです。
これが最も効果的かつ王道のステップメールシナリオのパターンの1つです。
失敗しないステップメール選び7つのコツ
「ステップメールが便利なのはわかった!
さっそく導入したい!」
と思う方もいるかもしれません。が、少々お待ちください。
「ステップメールならどれも同じ・・・」
なんて思っていたら大間違いです。
どのステップメールを選ぶかによって、「追加費用」「使いやすさ」「安全性」などが大きく変わってきます。
申し込んだ後に、移行させるのは非常に困難ですから、是非、ステップメール選びは慎重に行ってください。
参考までに、市場の声を元に、選び方の基準を掲載しました。
失敗しないステップメール選びのコツ1「一括配信できるかどうか?」
集めた顧客メールアドレスリストに対し、一括配信ができるかどうか?は、とても重要な機能です。たとえば、緊急でキャンペーンメールを打ちたい場合に、一括配信機能が必要となってきます。たまに、できないステップメールシステムもありますので、お申込前にご確認ください。
失敗しないステップメール選びのコツ2「配信数に制限がないかどうか?」
月額の配信数に制限のあるステップメールがあります。配信数を超過すると、別途費用がかかり、結局、予算を大きく上回ってしまう場合が少なくありません。また、配信数を気にすると、月末などにどうしても売上を上げたい場合などに、思い切ってダイレクトメールをお客さんに送ることができません。
ですから、あなたがステップメールを選ぶ際は、配信数の制限のないものを選ぶことをお勧めします。
失敗しないステップメール選びのコツ3「ストーリー数に制限がないかどうか?」
ストーリー数に制限のあるステップメールがあります。たとえば、あなたが行政書士として、有限会社設立サービスと、株式会社設立サービスを行っているとします。そうすると、単純に、申込フォームが2つ必要となります。
このストーリー数ごとに、課金されるステップメールがあるのです。その場合、商品数、サービス数などが増えれば増えるほど、課金される料金が高くなって、大変苦しくなります。
ですから、あなたがステップメールを選ぶ際は、ストーリー数に制限のないものを選ぶことをお勧めします。
失敗しないステップメール選びのコツ4「リスト数に制限がないかどうか?」
登録顧客リスト数に制限のあるステップメールがあります。たとえば、顧客リスト3000件までは月額●万円、顧客リスト5000件までは月額▲万円などです。これだと、リスト数が多くなればなるほど、課金される料金が高くなり、大変苦しくなります。
ですから、あなたがステップメールを選ぶ際は、顧客リスト数の制限のないものを選ぶことをお勧めします。
失敗しないステップメール選びのコツ5「セキュリティーがしっかりしているかどうか?」
個人情報保護の施行のため、近年、個人情報の取り扱いが非常に厳しくなっています。セキュリティー完備はとても大事になります。ステップメールも同様です。無料で提供している業者がありますが、万一、顧客情報が流出した場合、セキュリティーに関する責任を問うことが難しくなります。ですから、セキュリティーの問題を考えた場合、やはり、有料でしっかりとしたセキュリティーの下でサーバー運用している会社を選ぶことをお勧めします。
また、ソフトを購入し、自分のサーバーにステップメールシステムをインストールするサービスもありますが、これもお勧めできません。なぜなら、この個人情報の取り扱いが厳しい時代に、自社だけで個人情報を取り扱うのは非常に危険です。プロフェッショナルな経営者ほど、個人情報は外部の強固なサーバーを管理している業者に保管を依頼します。
ですから、しっかりとしたセキュリティー管理されているサーバーを運用している有料のステップメールサービスをお選びすることをお勧めします。
失敗しないステップメール選びのコツ6「使い勝手がいいかどうか?」
ステップメール開発者が、技術職出身の場合、どうしても、使い勝手が悪い場合があります。商売の視点、顧客の感情を視点とした、システム開発ができる人は、残念ながらそう多くはいません。
外部からは判断しにくいですが、できるだけ、商売の視点を持ったステップメール提供会社を選ぶことをお勧めします。
失敗しないステップメール選びのコツ7「アフターサポートがしっかりしているかどうか?」
申込した後、ほったらかしにされるるステップメール会社も存在するようです。しかし、大事なことは、「申込者がシステムをしっかり活用できるかどうか?」です。どうしても、システムですから、わからないことも出てきます。
そんな時に、懇切丁寧に相談に応じてくれるかどうか?は、ステップメール選びの重要な要素となります。判断基準としては、ホームページにきちんと電話番号や運営元が記載されているかどうかなどです。
■無料のステップメールではダメなのか?
ステップメールには、無料のものと有料のものがあります。
そこで、無料のステップメールを検討する方がいます。
しかし、今一度冷静になってよく考えてみていただきたいのです。
大切な個人情報の保管を無料サービスに頼っていいのでしょうか?
もしも、データが消えてしまったらどうしますか?
無料サービスですから文句も言えません。
保証もしてくれないでしょう。
無料サービス業者と有料サービス業者のサービス品質の違いを考えてみてください。
お金をもらわないのと、もらうのとで、どちらが真剣にサービスを提供するでしょうか?
当然、「お金をもらう場合」だと答えると思います。自身が事業を行うことを考えてみてもわかりやすいかもしれません。
お金をもらった以上は、「それなりのサービスを提供しなければ!」と強く思うはずです。
それと、今後の無料ステップメール業者の発展性を考えてみてください。
儲けもなしで、どのようにしてサービス向上や商品品質の向上を図るのでしょうか?
事業はボランティアでは成り立ちません。
事業は、必ず儲けを出し、それを再投資し、商品を発展させ、お客さんのニーズに応えていくしか、生き残る道はないのです。
ちなみに、弊社は、お金をお客様からいただいてサービスを提供しています。
ですから、真剣です。
商品開発も日々研究しています。
アフターフォローに関しても、できる限り、お客様の悩みに対応できるように、ヘルプページを充実させたり、電話サポートをしたりしています。
ですから、もし、あなたが「無料ステップメールでいいや」とお考えでしたら、将来のことを考えてみてください。
真剣にサービス向上、品質向上を考える業者と、失敗しても責任は負いませんと考えている業者(?)、どちらに運命を託しますか?