SWOT分析とは、経営戦略や事業戦略を考える上で使用する代表的なフレームワークです。
それぞれ、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を取っており、Opportunity(機会)と、Threat(脅威)を「外部環境」。Strength(強み)と、Weakness(弱み)を「内部環境」と言います。
各項目を実際に書き出してマーケティング戦略を検討しますが、実際にSWOT分析をやってみると「何を書いたら良いのか分からない…」「どんな順番で書けば良いんだろう…」と手が止まってしまう方もおられるかもしれません。
そこで今回は、SWOT分析の進め方について解説したいと思います。
まず、SWOT分析を行うには「仮説」を立てた上で「外部環境」から検討しましょう。
理由は、仮説を立てないと取り扱う範囲が大きくなり過ぎてしまいますし、外部環境が分からなければ、内部環境を検討することもできないからです。
例えば、「芸能界で成功する」と漠然としたビジョンを掲げてもSWOT分析は機能しません。
一口に芸能界と言っても様々で、お笑い芸人として成功を志す場合と、俳優としての成功を目指す場合とでは、考慮すべき事柄が全く異なるからです。
だからこそ、まずは仮説を立てて方向性を定めます。その後外部環境を書き出し、次に内部環境を分析するようにしましょう。
そうすると4つの象限を埋めることができますが、これだけではただの情報収集レベルです。
SWOT分析の効果を最大化するには、各要素を単独で考えるだけでなく、掛け合わせること、即ち「クロスSWOT分析」を行うことで実務への落とし込みをしていきましょう。
具体的には…
Strength(強み)×Opportunity(機会)=どのように強みを活かすか?
Strength(強み)×Threat(脅威)=強みを活かした差別化とは?
Weakness(弱み)×Opportunity(機会)=弱みを克服して機会に変えるには?
Weakness(弱み)×Threat(脅威)=どのように脅威を取り除くか?
という質問に答えることで、より具体的な戦略・戦術を検討することが可能になります。
是非ご自身の事業に、SWOT分析、クロスSWOT分析を活用されてみてください。