ビジネスを行う上で、必ず避けては通れないものが「競合商品・サービス」の存在です。
仮にあなたが提供する商品・サービスが、あなたにしか提供できないのであれば、競合の存在に怯える必要はないかもしれません。あるいは水道や電気などのいわゆる「インフラ事業」であれば、国が参入規制を設けているので、競合についてあれこれ考える必要もないでしょう。
しかし、いわゆる一般人にとってのビジネス環境はそのようになっていません。
いつ、どこから、どのようにして競合サービスが台頭するか分からないため、他のサービスに取って代わられるリスクに対して、常にアンテナを張り準備をしておく必要があるのです。
一口に「競合」といっても「直接競合」と「間接競合」という考え方がありますので、今回はこの2つについて解説して参ります。
直接競合とは何か?
例えば、飲食店のケースで考えてみましょう。
レストランの「直接競合」と言えば、近隣の同業他社、そしてカフェ、居酒屋やバーなど店舗型の飲食店が該当します。
同じ商圏内で競っているので、こちらはある意味でとても分かりやすい「競合」かと思います。
間接競合とは何か?
レストランにとっての「間接競合」となるのは、例えばテイクアウトの弁当や、コンビニ、宅配ピザなどが該当します。
あるいは「ネット通販など」のお取り寄せグルメもここに含まれるでしょう。
一見すると、競い合っていると気付きにくいかもしれませんが、間違いなく同じお客様を取り合っています。
あと、もう一つ身近な例を挙げるならば「コンビニ」です。
最近コンビニでは、ドーナツや淹れたてのコーヒーを買うことが出来ますが、カフェやドーナツショップにとって脅威となっているのは間違いないでしょう。
ご自身のビジネス環境においても、直接競合と間接競合を洗い出し、それぞれについての対策を立てておくことが肝要です。